2022年7月に発売された、Appleシリコンの「M2」を搭載した通称『M2 MacBook Air』。
実際に使ってみたところ非常に優秀で、これほど満足したノートPCは過去にありません。
そんな『M2 MacBook Air』ですが、それでも注意すべき点(デメリットとも言える)がいくつかあります。
ここでは、購入時に調べてわかった注意点、実際に使ってみて感じた注意点について紹介します。
M2 MacBook Airの注意すべきポイント
SSDストレージが256GBだと遅い
『M2 MacBook Air』で最も注意すべき点は、この「SSDストレージが256GBだと遅い」問題でしょう。
「M1」の時のSSD 256GBは128GBチップ2枚構成だったのですが、「M2」のSSD 256GBは256GBチップ1枚構成となっています。
この構成変更により、SSDの読み込み速度は最大50%低下、書き込み速度は最大30%低下しています。
ストレージはメモリ不足時に一時退避する(スワップ)場所にもなっているため、スワップによる処理性能低下にも大きく影響を与えます。
特にメモリを最小構成の8GBにした場合は要注意です。メモリが少ないとスワップが発生しやすく、処理性能低下の影響を受けやすいので。
ストレージは512GB以上の構成にしておいた方が無難と言えるでしょう。(私は512GBの構成に変更しました)
ファンレスだから長時間の高負荷処理は苦手
『M2 MacBook Air』はファンレス(冷却ファンが無い)仕様のノートPCです。
そのため、高負荷な処理を続けているとチップの温度が上がり、最終的にはサーマルスロットリングによって処理性能が低下します。
といっても、M2は処理性能が非常に優秀なため、普通の用途でサーマルスロットリングに達するほど高負荷な状態になることはありません。
例えば、ブラウジングやYouTube等の動画鑑賞、メールやOffice系ソフトの利用程度であれば、これらをマルチで実行しても余裕でサクサク動きます。
逆に、高解像度(4K以上)の動画編集や画像編集、動画や画像のエンコード/デコードを連続実行、高負荷のゲームを遊ぶという方は注意した方がよいでしょう。
スピーカーの音質には過度の期待はしない
『M2 MacBook Air』のスピーカーは高域用のツィーター2基、低域用のウーファー2基、合計4基のスピーカーユニットで構成されています。
1世代前の『M1 MacBook Air』はフルレンジのスピーカーユニットが左右1基ずつの合計2基構成だったので、『M2 MacBook Air』の方がハイスペックと言うことになります。
しかし、実際に聞いてみた感じだと、そこまで大きな変わりはないかなと思います。
というのもの『M2 MacBook Air』のオーディオ出力口はヒンジ部分にあり、音をディスプレイで反射させて前側に出しています。
そのため、スピーカーの音自体は向上してますが、トータルではそこまで劇的な変化はないということになっています。
ただ、キーボードの左右にあった細かなドットの開口部がなくなったため、デザインはさらに洗練されたものになりました。
外部ディスプレイ出力は1枚まで
公式の仕様にもある通り、『M2 MacBook Air』は「1台の外部ディスプレイで最大6K解像度、60Hz」の出力に対応しています。(1世代前の『M1 MacBook Air』も同様)
もし、2台以上のディスプレイに出力したい場合は、「M2 Pro」または「M2 Max」を搭載した『MacBook Pro』シリーズの方を検討した方が良いでしょう。
Boot CampによるWindows起動はできない
これはAppleシリコンを採用したMacすべてに言えることですが、Boot Campを使ったWindowsの起動には対応していません。
Boot CampはIntelプロセッサを搭載したMacにのみ対応しており、Appleシリコンを搭載したMacではBoot Campは使えません。
なお、仮想マシン環境ソフトウェア『Parallels Desktop for Mac』を使えばWindowsの起動もできます。
『M2 MacBook Air』でWindowsを使いたいという方は、『Parallels Desktop for Mac』の導入を検討すると良いでしょう。
新カラー「ミッドナイト」は指紋が目立つ
『M2 MacBook Air』では新カラーとして「ミッドナイト」と「スターライト」が追加されました。
「ミッドナイト」はシックで大人な雰囲気を醸し出す非常に美しいカラーですが、注意すべきは指紋汚れが目立つ点です。
スマホ画面の指紋汚れとかが気になる方は「スターライト」または「シルバー」を選択した方が無難でしょう。(私はスターライトを選びました)
まとめ
『M2 MacBook Air』の注意点を紹介しましたが、自身の用途・選択に問題はありませんでしたか?
問題なければ、迷うことなく『M2 MacBook Air』を買っちゃいましょう!そこには最高の体験が待っているはずです。
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