『MacBook Pro 16インチ』を使っていると、やはりドッキングステーション(USBハブ)が欲しくなります。USB Type-Cで接続する製品が増えてきたといっても、まだUSB Type-Aを使う場面はありますし、SDカードを読み取りたい場面もあります。
そこで今回購入したのはELECOMの『DST-C12SV/EC』という製品です。ドッキングステーションはたくさんありますが、この『DST-C12SV/EC』は優秀なドッキングステーションだったので、ぜひ購入時の参考にしてみてください。
『DST-C12SV/EC』の概要
『DST-C12SV/EC』の仕様
『DST-C12SV/EC』の主な仕様は下記通りです。
対応OS | Windows10 macOS Catalina(10.15) iPadOS 13.4 Android 10 |
コネクタ仕様(アップストリーム) | USB3.1 Type-C<Gen1(5Gbps)> USB Power Delivery対応(USB Power Delivery3.0、最大100W) DisplayPort Alt mode(USB2.0接続時はUSB2.0互換で動作(USB2.0時は映像出力非対応)) |
USBポート(ダウンストリーム) | USB3.1 Type-C<Gen1(5Gbps)>メス×1(最大1.5A) BC1.2対応 USB3.0 Standard-Aメス×1(最大1.5A) USB3.0 Standard-Aメス×1(最大900mA) ※2ポート合計 最大2.0A(バスパワー時) |
映像出力ポート(ダウンストリーム) | HDMI(最大4K@30Hz)×1 |
カードリーダー(ダウンストリーム) | SD(HighSpeed,ProHighSpeed,Class2,4,6,10) SDHC(Class2,4,6,10,UHS-I) SDXC(UHS-I) TransFlash microSD(UHS-I) microSDHC(Class2,4,6,10) microSDXC miniSD(※別途専用アダプターが必要) |
コネクタ長 | 約0.3m(コネクタ含まず) |
外形寸法 | 約95×45×11.5mm( ケーブル含まず) |
重量 | 約67.1g(ケーブル含む) |
全体的に見て可もなく不可もなくといった感じで、無難な仕様となっています。これだけ接続端子が揃っていれば、余程のことがない限り不満はないでしょう。
価格はメーカー希望価格が6,424円(税込)ですが、Amazonだと4,999円(税込)でした。やはりAmazonは安い。
『DST-C12SV/EC』の特徴
公式のHPに特徴がいろいろと書いていますが、その中でも特筆すべき点、注目すべき点は下記の2点です。
USB Power Deliveryに対応
『DST-C12SV/EC』にはUSB Type-Cのアップストリームコネクタがあり、ここから最大100Wの電源供給ができるようになっています。
たとえば、MacBook AirやMacBook Pro 13インチなどだとThunderbolt端子が2つしかないので、ドッキングステーションと電源コネクタを接続すると、それだけでThunderboltが埋まってしまいます。
しかし、『DST-C12SV/EC』には給電可能なコネクタがあるため、少ないThunderbolt端子を圧迫することなく使うことができます。
放熱性と耐ノイズ性に優れるアルミ製筐体
小型のドッキングステーションやUSBハブだと、どうしても熱を持ちやすくなります。製品によっては「本当に大丈夫?」と心配になるほど熱くなる物もあります。
しかし、『DST-C12SV/EC』は放熱性に優れたアルミ製筐体なので、異常に発熱することを心配しなくて良いです。
また、SDやUSBでデータ通信を行う際、ノイズが載ってしまうと転送のパフォーマンスに影響を与えてしまいます。耐ノイズ性に優れる『DST-C12SV/EC』は、この点についても心配無用なので安心して使えます。
『DST-C12SV/EC』の感想
『DST-C12SV/EC』を実際に使ってみた感想を下記の項目で紹介します。
- 良かったところ
- 不満なところ
良かったところ
『DST-C12SV/EC』の良かったところについて紹介します。
爆熱にならない
『DST-C12SV/EC』は製品仕様通り放熱性に優れており、発熱はほどほどで触ってもほんのり温かいかな程度です。身の危険を感じるほど熱くはならないですね。ケーブルで本体から離れているというのも要因の1つかなと思います。
ただし、Amazonのレビューなどを見てみると、熱くなる場合もあるようです。接続する製品との相性によっては発熱するのかもしれません。
ちなみに小型のドッキングステーションでは爆熱がよく問題になります。製品によっては「触るとやけどするんじゃないか?」と不安になるほど熱くなるものがあります。とくにケーブルが無くてMacBook本体に直接ドッキングできるタイプは爆熱になる傾向にあるので注意した方がいいですよ。
接続が安定している
『DST-C12SV/EC』の接続は安定しています。今のところMacBookのスリープ復帰時や再起動時などに再接続できていないといった問題は発生していません。
たまにMacと製品の相性が悪いのか、スリープ復帰時や再起動時に認識しない製品も存在するので、安定して接続できるというのも良い点になるでしょう。(まあ、それが普通なはずなんだけど…)
ケーブルがしなやか
『DST-C12SV/EC』のケーブルは、USB Type-Cのケーブルにしてはしなやかに感じます。かといって細いわけではなく、断線などに対する耐久性も高く感じます。
USB Type-Cのケーブルは固いものが多く、製品によっては扱いづらいものがあるので、このしなやかさは何気に嬉しいですね。
不満なところ
不満に感じた部分ですが、私の用途としては目立った不満はありませんでした。
そのため、強いて挙げるとすると、用途によっては下記の1点が不満と感じる可能性があります。
HDMIのディスプレイ出力は4Kだと30Hz
『DST-C12SV/EC』のHDMI出力は4Kまで対応していますが、4K出力にした場合リフレッシュレートは30Hzまでとなっています。したがって、画面が少しカクツクことになります。
私の用途ではHDMI出力を使わない(外部ディスプレイは『U2720QM』を使用するため)のであまり気になりませんが、『DST-C12SV/EC』のHDMI出力で4Kディスプレイを常用するのであれば、注意した方がいいでしょう。
まとめ
『DST-C12SV/EC』を使ってみた感想をまとめましたが、実際に使ってみて満足度の高い製品でした。Ankerなどとも迷ったのですが、友人が使っているAnkerのドッキングステーションが思いのほか熱かったので、今回は見送りました。
ドッキングステーションの発熱が気になっている方は、『DST-C12SV/EC』の導入を検討してみても良いかもしれませんよ。
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