現役エンジニアがエンジニアとして必要なスキルをまとめてみた

ここではエンジニア・プログラマーになりたいと思っている方に、ぜひ身につけて欲しいスキルについて、現役エンジニアとして14年目を迎えた筆者がまとめました。

ここで紹介するスキルは必須、または身につけておいた方が有利というものなので、ぜひ参考にしていただければと思います。

目次

必須(ほぼ必須)のスキル

プログラミング能力

エンジニア・プログラマーの必須能力の1つはプログラミング能力です。

どんなプログラミング言語でも良いので、1つだけ「このプログラミング言語であれば、思い通りにプログラミングできる」というレベルのものを身につけましょう。

エンジニアとして働いてきた経験上の話ですが、1つの言語をマスターすると、他のプログラミング言語をマスターするのはそれほど難しい話ではありません。なぜなら、すこし書き方やお作法が違うだけであり、大筋のコーディング方法は変わらないからです。

したがって、何か1つプログラミング言語を徹底的にマスターすることをオススメします。幅広くプログラミング言語を触れてみるのは、1つマスターした後にすると良いでしょう。これが一番効率が良いです。

ちなみに効率的にプログラミングを学習したいのであれば、下記記事にまとめた通り、プログラミングスクールに通うのがベストです。

また、各プログラミング言語のオススメのスクールなどは下記にまとめているので、参考にして頂ければと思います。

英語のリーディング能力(ライティングがあると、さらに良し)

エンジニア・プログラマーのほぼ必須ともいえる能力の1つは英語のリーディング能力です。

というのも、プログラミング言語の仕様書やCPUの仕様書、コントローラの仕様書などは、ほとんどが英語で記述されています。そのため、英語を読めないと、それらを使いこなすことができないのです。もちろん、部分的に日本語による情報もあったりますが、やはり最終的には英語の情報に行き着くことになります。

とくに新技術に関する情報はほぼ100%の英語の文書しかなく、日本語の情報は当分後になってまとまってきます。したがって、最新の情報を仕入れるためには、英語のリーディング力は必須になります。

また、できればライティング能力も身につけておくことをオススメします。これはプログラミング言語の仕様やCPUの仕様に不明点・疑問点がある場合、ほとんど英語によって問い合わせることになるからです。

なお、英会話については必須とまでは言いません。ただ、これから海外の人と働く機会は増えていくのは間違いないので、身につけておくと有利に働くので、ついでに身につけておくと良いでしょう。

コンピュータに関する知識

プログラミングで何かを作るとなったとき、コンピュータに関する情報をどれだけ熟知しているかによって、できあがるものの質が大きく変わります。

たとえば、ネットワークが関連するプログラムを作るのであれば、ネットワークに関する知識の習熟度によって、パフォーマンスやセキュリティ性に差が出てきます。組み込みのプログラムを作るのであれば、OSやCPUに関する知識の習熟度によって、パフォーマンスやリソース使用量などに差が出てきます。

このようにコンピュータの知識は、エンジニアやプログラマーにとっては必須の知識といえます。しかし、コンピュータの分野は非常に幅広く、すべてを網羅することはほぼ不可能です。まずは基礎的な部分から抑えておくと良いでしょう。

エンジニアとして働き続けて「学んでおいて良かったな」と感じたのは、通称「パタヘネ本」と呼ばれる『コンピュータの構成と設計』です。これはエンジニアとして働くと、必ずどこかで役立つはずです。

ジョン・L. ヘネシー (著), デイビッド・A. パターソン (著), 成田 光彰 (翻訳)
デイビッド・A・パターソン (著), ジョン・L・ヘネシー (著), 成田光彰 (翻訳)

問題解決能力

エンジニア・プログラマーとして働き始めると、ありとあらゆる問題に遭遇します。プログラミングに関する問題はもちろんのこと、開発環境の問題やシステムに関する問題など、多岐にわたって遭遇します。

そんなときに重要となってくるのが問題解決能力です。問題を分析し、どこに問題が潜んでいるのか?また、その根本となる部分はどこなのか?それを解決するにはどうしたらよいのか?

このように問題を解決に導くための能力というものが必要になってきます。この能力には「コレ!」という学習方法はなく、経験とも言えるものでもあります。しかし、問題を分析・解決するアプローチ方法については学習することはできるので、それらの手法を身につけておくと良いでしょう。

私がそれらの手法を学習するときに使った書籍は下記になります。代表的な分析方法などが丁寧に紹介されているのでオススメですよ。

身につけておくと有利なスキル

タスク管理能力

エンジニア・プログラマーとして働き始めると、タスクの分析および管理を求められるようになります。

これには理由がありまして、昨今の開発はスケールが巨大化してきてたため、1つのプロジェクトを細かなタスクに分割して、進捗状況や達成率を見ながら開発を進めます。そうしないと開発が進捗状況が把握できず、開発の後半になって遅れが発覚してしまうからです。

そのため、プロジェクトにはどのような機能や要素があり、それらをどのようにして開発していくかをプロジェクト開始時に分析を行い、必要な作業をタスクとして積んでおく必要があります。

このようにタスクを分析・管理する能力というものが、プロジェクトの規模が大きくなるほど必要になってきます。

必須とまでは言いませんが、身につけておくと有利に働くスキルなので、タスク分析・管理のスキルを身につけておくと、プロジェクト開発において重宝されるでしょう。

想像力

かなり抽象的なスキルですが、プログラミングをする上で結構重要になるのが想像力です。プログラミングはコーディングは目に見えるのですが、ひとたび動かすと目に見えなくなります。この時の動作を想像することが重要になってくるわけです。

たとえば、何かしらのバグが出てきた場合、デバッガやICEなどを使って解析するのですが、その時も原因は何処なのかを想像しながら解析します。「ここで変数がこの値ということは、あそこ辺りが怪しいか」といったことを想像するわけですね。

ちなみに想像力を鍛えるのはそれほど難しくありません。日頃の思考を少し変えると良いです。たとえば、何かに疑問を感じた場合、その理由が当たらなくても良いので仮説を立ててみることです。そうすることで想像力が豊かになっていき、勝手に想像する習慣が付きます。

まとめ

エンジニアとして14年目を迎えましたが、ここで挙げたものは、まず間違いなく必要とされるスキルであり、重要なものであると実感しています。エンジニアを目指している方は、スキル磨きの参考にして頂ければと思います。

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